エンディング4
シーンプレイヤー:無間 / 霧生 盛人
 
【盛人】 菊に事の顛末を伝え、恭賀殿の墓――とは言っても、骨も何もない、形だけのものではあったが――を作り。
【盛人】 済まないと謝罪の言葉を述べるも、如何に軽いものだったろうか。
【盛人】 ふらり。また、ひとり――否、“ふたり”の旅路。目的はあれど、往く当ての無き旅。
【盛人】 決意を新たにした筈ではあれど、尽きぬ後悔。
【盛人】 「…おれには、何も出来ぬのかなあ」 ぽつり。
【盛人】 刀は、何も応えず。煩い時には、厭という程煩い癖に。
【盛人】 「愚痴を吐いている暇があれば、先に進めと。…そういうことかな」
【盛人】 空を仰ぐ。あおい。晴れ渡った場所。何処までも続く道。
【盛人】 『我には我の。汝には汝の。出来る事が在るだろうよ』
【盛人】 『師に叱られるぞ』
【盛人】 其れだけ言って。再び、刀は沈黙を保つ。
【盛人】 「…そう言えば。直接ではないと言え、師匠に礼を言われたのなんて、初めてだったかな」
【盛人】 ぼんやり。呟き。
【盛人】 「おれは人だ。妖でもなんでもない、人。力無き。それでも」
【盛人】 狭間に在るものならば、狭間に在るものとして。
【盛人】 為すべき事を。為せる事を、――為そうと。
【盛人】 ざり。
【盛人】 地を踏む音。
【盛人】 果て無き道を、人たる彼は歩んでいく。
【盛人】 幾たびの後悔をも踏み越えて。
 

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